こんにちは。
街の印刷屋さん アート印刷の遠藤です。
先月完成した絵本『鬼無のももたろう』▼

この絵本は、amazon.co.jpに
登録・販売しないことになりました。
書籍の販売を
amazonに委託するメリットは、
その知名度と集客力を活かして
より多くの人に商品を
アピールできることだと思います。
一方、デメリットは
販売手数料が高いこと。
例えば、定価1,000円の本なら
1冊あたり400円が
amazonの手数料になります。
「利益は二の次で、
とにかくひとりでも多くの人に
自分の本を読んでほしい」
と考えている人なら
amazonに販売を委託するのは
効果的だと思います。
でも
「出版費用は最低限回収したい」
と考えている人なら
amazonへの販売委託を
躊躇するかもしれません。
今回は後者でした。
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では今回、担当者のSさんが
どんなルートで絵本を
販売しているのかといえば
主に4つあります。
1.ネットショップを作って自社サイトで販売
ネットショップといっても
大がかりなものではなく、
『BASE』や『STORES』を活用すれば
特別なスキルも初期費用も不要で
自社サイトに買い物カートを
設置することができます。
★実際のネットショップがこちら▼
https://kinashikanko.stores.jp
2.メルカリShopsで販売
『BASE』や『STORES』と同様、
初期費用や固定費は0円で、
販売手数料も10%と安いです。
3.地元の書店で販売
従来、自分の本を
書店で陳列・販売するには
トーハンや日販といった
取次店を通す必要があります。
でも、表紙に『ISBNコード(バーコード)』
が印刷されていて、公共性が高い本なら
陳列・販売してくれる可能性が高いです。
ちなみに今回は、
Sさんが各書店の店主を訪問して
絵本が売れた時の双方の取り分を
交渉して取り決めたそうです。
4.直売り(手売り)
先月末まで春会期として開催していた
瀬戸内国際芸術祭は、
8月に夏会期、10月に秋会期が開催されます。
その会場近くでブースを設けて販売予定です。
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絵本の発行から1カ月半が経ちますが
売れ行きは順調なようです。
Sさんが懸念していた出版費用も
着実に回収できているようなので、
弊社としては増刷のお声がかかるのを
楽しみに待ちたいと思います。