こんにちは。
『街の印刷屋さん』アート印刷の遠藤です。
先日、地元の学生から
「数年前に作成した350ページのレポートがあります。
ただ、もう1冊しか残っておらず、
なんとか複製したいと思っています。
御社でコピー印刷&製本してもらえますか?」
という問い合わせがありました。
「もちろん、原本があれば
それをコピーすることはできます。
でも正直、印刷品質はよくないです。
その報告書の原稿データは残っていないんですか?」
と、私が尋ねると
「恥ずかしながら紛失してしまって…」
とのことでした。
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こんな時、活用してほしいのが
『OCR(光学式文字認識)』。
OCRは、印刷物や手書きの文字に
光を当てて読み取ることで
文字データに変換してくれます。
弊社には時々
「10年前に出版した本を改訂して再出版したい」
という相談があります。
この場合、ほとんどのお客様が
本の原稿を手元に残していないので
OCRを使って現物(本)から
文字データを取り出しています。
その文字データを
WORDにコピーペーストしておけば
原稿の修正や変更も
お客様のほうで手軽に行なうことができます。
ただ、OCRは
読み取った文字をすべて正確に
変換してくれるわけではないので
誤変換がないのかチェックは必要です。
それでも、今回の学生のようなケースでは
OCRが力強い味方になってくれるはずです。
最近ではグーグルレンズも
OCRの機能を兼ね備えています。
写真を撮る感覚で、すごく使い勝手が良いので
みなさんも一度試してみて下さい。